日の長い夏場に取り組みやすい働き方改革として、サマータイムの導入をご検討してみてはいかがでしょうか。
サマータイムの導入は、個人ごとに設定する時差出勤とは微妙に異なり、基本的には多くの従業員にほぼ一斉に時間差勤務(30分~1時間程度早く繰り上げて勤務開始するなど)を設ける方法論となります。
日本では、なじみの薄いサマータイム制度の導入ですが、早い時間から勤務することで、通勤ストレスの緩和(渋滞混雑回避)効果や、涼しく明るい朝早くから稼働することにより空調・照明の節電効果が期待できます。また、終業後の夕方~夜もまだ比較的明るい時間になることから、余暇活動の活発化やコミュニケーション(仕事終わりの飲食等)によるストレス解消・経済効果も期待できます。
サマータイム制度の導入にあたっては先進事例が少ないという事実もありますが、今年コンビニ大手のファミリーマートが「ファミマサマータイム」を実施するとのリリースが発表されております。ファミリーマートさんではサマータイムの導入により働き方改革を推進する目的で、本社従業員を中心に繰り上げ勤務を2か月間行うとのことです。
ファミリーマート・ニュースリリース2023年7月14日分
「ファミマサマータイム」について
https://www.family.co.jp/company/news_releases/2023/20230714_02.html
(ニュースリリースのため先方都合によりリンクが切れる場合があります。ご注意ください。)
行動が比較的に活発になる夏場に、このような制度を導入することで、余暇活動が効率的に動けるようになるため生活の質やワークライフバランスの向上も期待できます。
働き方改革の推進について行き詰まり感のある事業主の方は、例えばサマータイム制度の導入をお考えになってみたり、または繁忙期・閑散期などによる業務時間の繰り上げ・繰り下げなどもご検討してみたりしてはいかがでしょうか。
と、ここまでサマータイムの導入を中心にご説明しましたが、コロナ禍を経て、時差勤務やテレワークを推進するなど、労働環境の整備にはいろいろな手法がありますので、御社の従業員の方のニーズに合った環境整備が望ましいかと思います。
当事務所では、働き方改革・業務の改善や効率化に関するご相談を承っておりますので、労働環境についてご不安な点のある事業主の方はお気軽にお問い合わせくださいませ。