働き方改革によって、従業員が変わり、そのことにより会社の魅力がアップします。会社の魅力がアップすると、従業員がいきいきと主体的に仕事に精励するようになり、好循環が生まれます。そしてワークライフバランスに注意した働き方改革を行うことで、会社が中からより活発化するという仕組みです。前編では環境面のポイントを列挙しましたが。後編では従業員の活性化についてヒントをご提案したいと思います。
働き方改革のキーワード② ~「コミュニケーション」と「モチベーション」~
働き方改革の第一歩は、働く「人」である、従業員の人間性の活性化にあると言っても過言ではありません。社会の中で働く「人」ですから、モチベーションを維持すること、他の従業員とのコミュニケーションが円滑であることが重要です。そのために必要なポイントを以下に示しますのでご参考になさってください。
(1)活発なコミュニケーションを推進
…どういうことをすればいいの?
〇スピーチタイム
・朝礼や終礼などで、日々気づいた良いことを言う機会をつくる。(文句・不満・悪口などネガティブなことは言わない。)
〇ありがとう運動
・仕事は支え合いのお互い様なので、日頃の感謝の気持ちを「ありがとう」の言葉にして直接伝え合う。
(ふせんメモなどでありがとうの気持ちを伝えるものでもよい。)
〇休憩室・給湯室・コピー機前スペースの開放
・自然と人が集まるスペースを確保し、コミュニケーションの場を提供する。
〇懇親イベントの実施
・社員が一丸となれるようスポーツイベント(ボウリング大会・野球大会など)やバーベキューパーティーなどを行う。(飲み会よりも娯楽性が高いほうが、連帯感が強まるため。)
・社員旅行の実施(全員参加できるようであれば日帰りでよい。)
(2)様々な働き方をフォロー
…どういうことをすればいいの?
〇育児休業・介護休業制度の利用促進
・会社が従業員の育児介護休業の取得を後押しする。従業員同士が支え合ってフォローする環境を整える。
〇柔軟な働き方に対応(テレワーク・フレックスタイム制・直行直帰の活用等)
・働く仕組みを変えていき、従業員が柔軟な働き方を選択できるようにする。(従業員のやる気や主体性を引き出す。)
〇福利厚生の充実
・様々な世代・世帯に公平な手当を創設する。(給与待遇面の充実を図ることで従業員の生活を支援する。)
・社内販売の誘致や自販機などの設置を行う。(リフレッシュ・やる気アップのため。)
〇IT機器の導入(IoT化の推進)
・業務にパソコン・タブレット・スマートフォンを導入、活用することで効率化を図る。(二度手間作業をなくしたり、ペーパーレス化を進めたりする。)
このように一言に働き方改革と言っても様々な方法があります。簡単にできることもあれば、なかなか実施しにくいこともあります。重要なのは、御社に合った働き方改革を行うことです。自分の会社にはどういった働き方改革を行うことが必要なのかを判断し、進めていくことが重要です。働き方改革についてお困りのことがあれば何なりと当事務所にご相談下さい、きっと解決の道標を示すことができます。